夏ネタでSSっぽいものを書こうとしてふと思ったこと。
アホな小ネタなので、読みたい方だけ開いて下さい。
続きを読む「明神さん、私気になる事があるんだけど」
静まり返った共同リビングで、夏期休暇の課題とにらめっこをしていた姫乃が突然声を発した。
「宿題はわかりませんよー」ソファに体を預け、広報紙(当然無料だ)のページを繰っていた明神の間延びした声が空気に溶けていく。彼女の方には視線すら向けようとしない。
「そうじゃなくって。あのね、今夏だよね?」
「……ひめのん、夏バテか? それとも宿題のし過ぎで疲れてるのか?」明神が顔を上げる。ちがうよ、と姫乃は頬を膨らませた。
「あの黒いコート、夏はどうしてるの?」
「どうしてるのって……」
質問の意味が分からないといった風の明神がおうむ返しに答えた。
「だってあれ革でしょう? 長袖だし、夏は着てられないでしょ。『案内屋』としてお仕事する時はどうしてるの? ……ああ見えて実はメッシュ素材? クールビズ?」いつの間にか姫乃は随分明神の近くまで来ている――にじり寄っているというべきか。
「メッシュ!? ていうかコートでそれおかしくない? あと言ってる事もなんかおかしいからひめのん!」逃げ場などないのに、ずり上がるようにして待避を試みる明神。
「こっちが聞いてるの。ね、どうなの?」
「あのなあ……」
明神は大きくため息をついた。
(何かいろいろ揉めているらしい。十五分後)
「つまり、夏休みの宿題が行き詰まって暇になったと、そういうわけだな?」
明神は手のひらで顔を覆った。虚脱から来る疲れが色濃くにじみ出ている。
「だってガクリンなかなか帰って来ないんだもん」「よーし、オデコを出しなさい」「ええっひどいよ明神さん!」「暇つぶしにされたオレも十分かわいそうだと思うんですけど」
セミのけたたましい鳴き声をBGMに、夏の午後は過ぎていく。
おわり
こないだ上げたイラストを塗ってる時に気になったんですよ。革のつもりだったんですが、実際(素材は)どうなんでしょう。
途中はしょってるのは原作の回答待ちにしておきたいからです(逃げとも言う)。
コート着てるせいで汗だらだらかいてるのに、無駄にさわやかに「ひめのん、行って来るよ」(親指立てつつ)とかやってたら、愉快だと思います。
35号でカラー見ました。
彼の瞳の色はあのまま青なんでしょうか、それとも勁の光が映り込んでるだけなんでしょうか。
とりあえず後者で塗ってみます。違ってたら直せばいいさ。<気力があったらね
そしてやっぱりひめのんのセーラー服の方はわからないまま……
この絵どうするかな(苦笑)。